東川篤哉著、『学ばない探偵たちの学園』感想。

衝動買いして1日で読みました。
ミステリの衝動買いはかなーり久しぶりな感じでした。しかも衝動買いした理由が、メインキャラが全員男だからとか…どうなのそれ。
すみません。いやうん、下心がなかったとは言わないさ！
まぁ結論から言うと案の定萌えたんだよ！　良かったね俺！！
あ、いえ、ちゃんと普通に面白かったですよ！

シリーズになってるならどなたか二次創作やってないだろうか…。うぅむ…


普通にトリックについても語っちゃうので、ネタバレ注意です！
後半はいつもの如くカップリング語りですYO！
では続きで。

いやぁ、コレいいですね！　ミステリなのに、ほぼ全編通してギャグですよ！
あほっぽいテンションで、読んでて楽しかったです。途中何度か笑いが零れました。
転校生・赤坂 通くんの一人称で物語は進む訳ですが、これはもう…キャラがいいですね！
前述した通り、主要キャラ――『探偵部』の精鋭（笑）3人と顧問の先生は皆男子でして。
詰襟きっちりで喋りが大仰で真面目に見せ掛けつつでもちょっと頭緩くてアクシデントに弱い多摩川部長――ツボ。
謎の関西人で真面目になると標準語喋って阪急ファンで振り子打法が様になって実はちょっと頭いいんじゃない？な八ッ橋先輩――ツボ。
顧問のクセに部の事イマイチ理解してないけどこの人が1番探偵っぽいじゃないか！　絶品特製コーヒーは実験器具で作っちゃう生物教師・石崎先生――ツボ。
トオルくんは割かし普通の子なんですが、この人達と付き合えてる時点で実はもう普通じゃない。（笑）
なんかもう、バカばっかりやってるだもん特に先輩2人！
高校生男子がじゃれあっている感じで可愛いというか微笑ましいと言うか。


本の内容。
本格、と銘打ってる割にかなーり軽めな感じです。パロディギャグなんかもてんこ盛りだし、全然緊張感ないし。
殺人事件とか起きてる割に、凄惨な感じが全然無い。
密室トリック1つ目の方は、ミステリを多少読み付けてる人なら結構初期段階から気付きます。たぶん音楽教師が「振り子」とか言ってる辺りで、犯人も目星が付くかと。
ただ、この「振り子」が普通の死体移動の振り子トリックじゃなくて、その逆のメトロノーム式振り子にあるってのがこの作品の面白い所。
目星付けたので方向性は合ってるのに、虚を突かれたなー！と。
でも普通の振り子でも同じ犯人が導き出されるのがちょっと勿体無いかなー。もう一捻り欲しい感じで。
2つ目の密室は、それを暴く八ッ橋先輩が素敵過ぎて惚れたという話。
なんだその標準語！　喋れんのかよ！　やばいよカッコイイよ…！！（鼻血）
そして六甲おろしを熱唱。ばか…かわいいじゃん！
石崎先生の探偵振りは良かったです。なんかこう…大人な感じで。探偵っぽくて！（笑）
結局先生はほんとに名探偵なのかと。と言うか探偵役認識でOKなんスかね？　若い頃ブイブイ（！）言わせてたりしたのかな…！（どきどき）
ていうか浩見って名前可愛い。（そんなのお前の匙加減じゃん！）

ミステリとしてはもう少しどんでんが欲しい…かな？
「これでいいのか…！」と思う謎解きだったり。
でも「非現実的な密室には非現実な手口の可能性を検証しなくてはならない」って部長も言ってるので、まぁこれでいいっちゃいいんでしょうね。ぶっ飛んでて面白い！
なんて言うか…うん、好きなんだよ取り敢えずこの雰囲気！　続編があるので、今度探しに行こうと思います^^


でまぁ、恒例行事。今回は八ッ橋先輩×多摩川部長で1つ！
なんかね、仲良いんだもんこの2人。
頭ごっつんこしたり打席勝負したり。割といっつも一緒に行動してるし、会話は時々夫婦漫才。
テンパるとガキ大将みたいな喋りになる部長。「へん」とか「ちがわい」とか「～だい」とか…可愛いんだよもう！
そして八ッ橋先輩は部長を『流司』と呼ぶ。部長は『八ッ橋』って呼ぶのに…。なんで？　くそぅ、なんか萌えるじゃん！　ベッドの中でだけ名前呼びとか萌えるじゃん！！

お好み焼きを焼く部長が可愛い件について。
ちょっと拘って焼こうとしてる割に失敗気味。卵忘れるのはあってもキャベツは忘れねーだろ！（笑）　「キャベツに構うな」は名言。
なんか、八ッ橋先輩は器用なイメージ。部長は凝り性なのに不器用なイメージです。
八ッ橋先輩は失敗を知ってて放置してるんじゃないだろうか。「失敗する流司も可愛ぇなぁ～vv」とか思ってるよきっと。
そして普段も料理とかしちゃうんだ部長。八ッ橋先輩に作ってあげてりしてんだ！
失敗に反応がないと不安になったりして。お好み焼きの時みたいに失敗箇所とか作り方とか不満があるなら言えよ！ってなってたら可愛いと思うのです。
そして八ッ橋先輩は部長の宥め方を知ってる！
ふらっといなくなる部長を探すのが八ッ橋先輩の役目だそうで。部長のナンパを妨害した辺り、深読みしても…いい、です　か…！！
最初文芸部部室にいたときは何か…ナニかをしようとしていたとかどうなの！？（落ち着けよ）
部長がきっちり詰襟してたのは慌てて首元を隠そうとしたんだとか、八ッ橋先輩の胸元が異様に開いていたのは隠すつもりがなかったんだとか…！　そ、そういう方面に走ってるんですが大丈夫でしょうか！？　大丈夫ではないですねうんわかってた！！（可哀想！）

「おう、八ッ橋、好きにやってくれ！」「よっしゃ」
この場面になんか実際の行動とは違う卑猥な想像を膨らませた事を正直に告白します。すみませんでした。
密室トリック暴きに掛かってるのに何すんだよ…ナニすんだよって話ですよ。ハハ。（渇いた笑い）　…すみませんorz


な、なんか語り長くて気持ち悪いな…。（割といつもだよ！）
なんかアレです…興味あったらまじ読んで下さい…そして一緒に語りませんか…！
あーでもトリックネタバレとか言ってるから、読んだ方しか見てないかな？
まじで誰か二次創作してねーのぉぉおぉおおぉー…！（ごろんごろん）