漫画版陰陽師の1巻読みました。図書館に置いてあったのを姉が借りてきたので。
収録は
『安倍晴明 忠行に随いて道を習ふこと』
『玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること』
『梔子の女』
小説の1巻収録と一緒?かな?
原作と違って、時々台詞に英語が入る。これは漫画だから許される台詞回しだなー。晴明が「ラブコール」とか言うとなんか卑猥だ。(笑)
夢枕獏自体が絶賛するだけあって、雰囲気が小説そのままな感じで良かった。
ちょっと残念だなーと思ったのは、(個人的に)2人の掛け合い名言No.1の「ゆこう」「ゆこう」がなかった事かなぁ。事件に取り掛かる前の2人のこの掛け合いがかなーり好きなので!
でも晴明の「良い男」発言は相変わらず。(笑)
陰陽師はどれをとっても晴博だと思います。お前らほんと仲良すぎだ。
続きで晴博語り!(笑)
いつも小難しい話で博雅をからかうけど、天然な博雅に実は振り回されてる晴明。
しっかし晴明はそれすらも楽しんでそうな…晴明はいつも一枚上手なんだよ!
でもやっぱ真に手綱を掴んでるのは博雅の方で、『こっち側』に晴明を繋ぎ止めるのは博雅の力。
人間の愛しさを博雅の中に見付けて、満更でもない世界を大切にしたいとか思ってる晴明。
博雅のいない世界なんて自分にとっては意味ないんだけどとは思いつつ、博雅が世界を大切に思ってるならまぁ自分もそれでいい、とか。
結局自分より博雅を基準に考えちゃう辺り、晴明はデレデレなんだと思うよ。
晴明は博雅と世界が引換えなら、博雅自身がどんなに拒んでも問答無用で博雅を取るけど、自分と世界が引換えなら博雅のために世界を取る。
それで博雅が晴明の思った以上に傷付くのまでは読めてないんだよ。この辺がまだ青い晴明。(笑)
博雅は男…むしろ漢前だから、いざ二択迫られたら晴明を取るか、さもなくばどっちも取る!
博雅には世界だけを取るなんて選択肢はないと思う。
良い意味で博雅は欲張りだから、晴明も世界もどっちも愛しい博雅はどっちも選ぶんだ。
逆に晴明は、悪い意味で絶望や諦めを知ってる人だから、二択と言われたらどちらか一方しか選べない。
この辺が、晴明が博雅に惹かれる要因なんじゃないかなぁ。
綺麗な貪欲さ?みたいな? 清い欲望?みたいなものは晴明はどうやっても持つ事ができなくて、だから博雅が羨ましくて愛しい。
晴明が博雅にいろいろと知識を授けるのは、博雅と自分の存在を近付けたいからじゃないかなぁ。
自分がこれ以上博雅の側に近付く事はできないから、せめて博雅をこちら側に近付ける。性質は無理だけど、せめて知識と考え方を。
…あ、晴明ってば結構健気?(笑)
私の中の晴博はこんな感じ。
意地悪鬼畜(!)に見えて実は結構ナイーブな晴明と、天然無骨で漢前・ある部分では鋭い博雅の、ゆるゆる~っとした穏やかな関係が好き。
2人で酒酌み交わすシーンとか最高だと思います。
そういう関係(笑)になってなくてもなってても、日常に変化なさそうなナチュラルさがいいんだ。
ナチュラル夫婦みたいな!(笑)
あ、もちろんどっちもポジションは父ですよ!(なんの主張だ)

PR